【活動記録】のサイトでは、下記項目の情報を提供しています。

 ・受賞歴

 ・活動記録

   ・活動記録ダイジェスト

   ・調査報告書

 

 


受賞歴  詳細はこちら

2021423日 :第15回みどりの式典 令和3年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞

2021113日 :神奈川県 横須賀三浦地区地域県政総合センターより感謝状を受領

2017610日 :第28回「みどりの愛護」功労者 国土交通大臣表彰を受賞

 


活動記録

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1.活動記録ダイジェスト

  1.1 写真で見る鎌倉みどりのレンジャーの活動 :2022年度版2021年度版2020年度版2019年度版

 鎌倉みどりのレンジャーは、1997年に任意団体として発足し、20154月にNPO法人になりました。法人化後は、鎌倉市や公益財団法人鎌倉市公園協会の指導・協力のもと、幅広い緑化活動を行っています。

 活動したときは、その度に活動報告書を作成して全会員に報告していますが、ここでは活動報告書に添付した写真をもとに、レンジャーの活動の一端を紹介します。


 1.2 写真で振り返る史跡協働管理事業 :2016年度 ~ 2021年度

 

  (1) 東勝寺跡

 鎌倉市文化財課との協働で、20164月に、初めての史跡協働管理事業をここで行いました。

 東勝寺は1333年、第14代執権北条高時以下870余人の北条一門が火をかけて自決した場所で、鎌倉幕府終焉の地として有名です。

 主に説明板のある跡地の緑地整備を行っていますが、道路を挟んで南側の自転車集積所の脇の土地も一度草刈りをしました。土に埋もれて崩れかけた五輪塔や石碑が現れて、感慨深いものがありました。


  (2) 永福寺跡

 源頼朝が建立して、二階堂の別称が現在でも地名に残る永福寺跡は、発掘調査が終了して史跡公園として広く公開される前、2016年度と2017年度に、下の平場と南北の展望台の草刈りを行いました。

 公開以降は、鎌倉市は業者に維持管理を委託しているため、レンジャーとしては2018年度及び2021年度にそれぞれ1度、北側飛び地で草刈りを行いました。


  (3) 法華堂跡

 2005年の発掘調査で、第2代執権北条義時の法華堂であったことが分かったところです。

 西隣にある源頼朝墓と比べて、あまり観光客が訪れない場所ですが、平場の山腹には三浦一族の墓と言われるやぐらや、鳥居の上には島津忠久(島津薩摩藩の祖)、大江広元、毛利季光(毛利長州藩の祖)の墓があり、歴史を感じながら緑地整備を行っています。


 第7代執権北条政村やその甥の北条義政の邸宅があったと伝えられるところです。市役所通りから見える平場とその上のタチンダイ(館の台)、西側飛び地、西側三角地、円久寺裏と、鎌倉市が管理している史跡の緑地整備を行いました。

 1977年に西側飛び地の発掘調査を行った際に、建物跡やさまざまな遺物が出土したため、すぐにその翌年に全体が国史跡に指定されました。西側飛び地以外の場所は、まだ発掘調査が行われていないため、どのような物が出土するか興味深いところです。


 2008年に発掘調査が行われ、多彩な中世の遺構や遺物が発見されたところです。広大な遺跡の中には、64 基ものやぐらが発見されています。

 鎌倉は宅地造成により、大規模な史跡破壊が行われた時期もありましたが、ここはほとんど自然が残されてきた貴重な史跡です。現在は非公開ですが、将来的には整備の上、公開していくと言われています。


 

 1.3 写真で振り返る 仮称寺分4号緑地(アジサイ園)管理作業 :2021年度版2016年度 ~ 2020年度版

 鎌倉みどりのレンジャーがNPO法人となった2015年、鎌倉市公園課から、市が所有・管理している寺分一丁目特別緑地保全地区の一部(仮称寺分4号緑地アジサイ園)を整備できないかという依頼がありました。

 レンジャーでは同年、現地調査を行い、翌2016年から毎年、アジサイが咲く前の下草刈りと咲いた後の摘花・剪定といった管理作業を行っています。


 

 1.4 写真で振り返る 常盤山県有緑地竹林整備活動 :2021年度

 2021年度~2023年度までの3か年間、林野庁の「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」をいただき、常盤山緑地の中にある神奈川県有部分の一部約4,200㎡の竹林整備を行うことになりました。その1年目の活動を実施しました。

 対象エリアの枯竹、傾斜竹、侵入竹を除去し、里山林の復活を図る活動です。


 

2.調査報告書

  2.1 源氏山公園サクラ全調査報告および提案書             20176月版

 

 NPO法人鎌倉みどりのレンジャーは、1997年の任意団体発足以来23年間の活動拠点である源氏山公園において、2014 年から樹木植生調査を行っています。その一環として、2015 年から3年間にわたり、サクラの調査を実施しました。

 源氏山公園には、市の木であるヤマザクラをはじめ多くの種類のサクラがあり、春には鎌倉市民の憩いの場であるだけでなく、市外ほか海外からもたくさんの観光客が訪れるサクラの名所となっています。

 このたび、源氏山公園のサクラの全体像をほぼ把握しましたので、市民はじめ多くの方に、現状を理解していただきたいと思い、報告書としてまとめました。

 あわせて、「海外からの旅行客を含め、多くの人がより気軽に訪れることができる源氏山公園にするには、どうすればよいか」を視点に、現状を踏まえた整備計画の提案も掲載させていただきました。


 2.2 北条氏常盤亭跡樹木調査報告書                            201710月版

 北条氏常盤亭跡はタチンダイを中心とした平場を三方の尾根が囲むといった地形で、国指定史跡として保存されているため、自然豊かな緑地が残されています。

 この地の植生環境を把握して今後の保全・活用に資するため、2013年から調査方法を検討し、2014年末から2016年にかけて、13のゾーンごとに年間を通じて樹木の状況を観察しました。

 各ゾーンの植生状況の観察結果を、1973 年に鎌倉市が行った「鎌倉市の植生-古都鎌倉の緑の環境創造と歴史的景観保護のための植生学的研究」(宮脇 昭 他)と比較したものが、この調査報告書です。

 報告書としてまとめることで、40年前に市が調査した以降の緑地の遷移を把握するとともに、植生環境を保全する上での知見を得ることができたと考えております。